
2009年7月14日に念願の新病棟が完成しました。7月26日(日)に完成記念式典を催し、医師会の先生方や県や市の行政関係の皆様、また国立病院機構の他施設の職員の方々等、123名のご出席のもと、盛大に完成を祝いました。午後からは見学会を開催し、300名以上の地域住民の皆さんに新病棟を見て頂きました。そして8月4日から3日間かけて、入院患者さんの病棟移動を行い、ここに新しい病棟での診療をスタートしました。
当院は5年前に国立療養所から独立行政法人化し、従来の政策医療と地域医療の拠点を目指して体制作りを進めてきました。そして2009年4月にはこの新病棟完成に先がけ、病院名称を「松江病院」から「松江医療センター」と改称いたしました。病棟新築を契機に、「結核の療養所」という暗いイメージを払拭して、今年を医療センターの「新たなスタートの年」と考えています。
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| 食堂兼デイルーム |
新病棟は、鉄筋コンクリート5階建て、8534m2、290床の病棟です。その特徴は急性期一般病棟と慢性期障害者病棟の混合です。すなわち1~3階は各階60床の病棟で、重症心身障害児(者)、筋ジストロフィー、神経難病などの長期療養が必要な患者さんの生活の場として、医療と福祉の両面から支えていきます。快適かつ効率的な入浴のために介護用シャワー入浴装置(ミスト浴)を導入し、患者さんのためのインターネット環境を整備しました。また4,5階病棟は呼吸器疾患を中心とする急性期一般医療の病棟です。病室や廊下は広く明るく、個室も多く設計されており、特に見晴らしの良い5階病棟には、肺癌等の患者さんへの緩和ケアの病室も設けて、緩和医療の充実に取り組みます。また結核用病床は4階病棟にユニット化して12床の病室を配置しています。
国立病院機構の病院の中でも、このように急性期一般病棟と慢性期障害者病棟が混在する建物は初めての試みだそうです。病棟間の距離がなくなることで、各診療科がより緊密に連携をとりながら、患者さんの高齢化が進む重症心身障害医療、筋ジス医療においても、チーム医療の実践を図りたいと思っています。
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| 有料個室C |
新病棟完成により、これまでの療養所特有の“むき出しの配管が走る、低い天井の暗い廊下”とは、さよならです。入院患者さんの療養環境は格段に良くなりましたし、私達働く職員も気持ちを新たに、温かい医療や療育を目指して頑張っていけると張り切っています。
そして次には建替の第2段階として、病院の玄関側にある外来診療棟と管理棟の建替を計画しています。そして緑豊かな環境の中で、呼吸器医療と障害者医療という当院の強みに力を入れて、これからも特色ある医療を実践し、「松江医療センター」の名にふさわしい地域医療の拠点センターとしての役割を担っていきます。そして地域住民の皆さんに愛され信頼される病院になるよう、職員一同さらに頑張りますので、今後とも引き続きご指導ご支援の程宜しくお願い申し上げます。
国立病院機構松江医療センター 院長 德島 武